広島県立障害者リハビリテーションセンター

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広島県立障害者リハビリセンターは障がいのある人びとが豊かに暮らせるよう,質の高い信頼される医療・福祉の提供に努めます

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■ 小児科の特徴小児科当小児科はリハビリテーションセンターの特徴を生かし,小児神経疾患(発達の遅れ,脳性まひ,てんかん,先天異常,各種後遺症等)の診療を中心に行っています。外来は月~金,午前中の診療(受付時間8:30~11:15)で,予約制です。午後は慢性疾患や予防接種,脳波・画像検査等になります。
(午後も要予約)

 「首がすわらない」「お座りや歩行が遅い」「言葉が遅れている」など発達に関するご相談は,乳児健診も兼ねてお気軽にお越し下さい。脳性まひをはじめ脳炎・脳症等さまざまな疾患や外傷等の後遺症の方々のリハビリテーションも,多くの病院からのご紹介をお受けしています。必要により整形外科とも連携し,小児に対する経験豊富な機能回復訓練科のスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)や支援員・相談員等によるリハビリテーション・療育指導をチームで行っています。

平成19年度の年間総患者数は8,407人,神経疾患(発達障害を含む)の初診患者数は302人,脳波検査は249件,MRI・CTの画像検査は70件でした。


<運動発達の異常について>
 子供が順調に成長しているかどうかは、誰しも気になるものです。当センターの小児科では運動発達の異常が見られる児の診療を専門的に行っており、早期から関わってあげることで、発達が促進されるなどの成果をあげています。そこで、今回は小児の運動発達の異常について、その原因と診療の様子などを分かりやすく説明します。

【原因】
運動発達に異常をきたす主な原因として、以下のようなことが考えられます。
1)発達速度の個人差
育児書には生後3~4ヵ月で首が据わり、5~6ヵ月で寝返りをし、7ヵ月でお座りが出来、8ヵ月ではいはいをし、10ヵ月でつかまり立ちをし、1歳で歩くというように書いてあるかもしれません。これはあくまでも平均であって、個人差はかなりあります。特に、早産児の場合には誕生日ではなく、出産予定日を基準にして発達を評価していくことも必要です。
2)脳性麻痺
出生前、出生時、新生児期などに脳に障害を受けると、四肢や体が突っ張ったり、ふらふらして自分の思うように動かせなくなることがあります。脳性麻痺と呼ばれます。一般に、麻痺というと手足が全く動かせない状態を想像される方が多いと思います。しかし、神経の障害により動くことは動くのですが、スムーズでなく異常な動きになってしまう場合も、医学的には麻痺と呼んでいます。
3)筋肉や骨の病気
筋肉の病気で筋力が低下していたり、骨の発育が十分でなかったりすると、運動発達は遅れます。
4)ホルモンや代謝の異常
甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、運動のみならず全体的な発達が遅れることが知られています。先天性の代謝異常症でも同様のことが起こりえます。
5)精神発達遅滞、自閉症など心の発達障害
四肢に麻痺がなくても、心の発達がうまくいかないと運動も遅れてしまうことが多いものです。はいはいできるようになった乳児は、なぜはいはいするのでしょうか?お母さんの所へ行きたいとか、向こうにあるおもちゃを取りに行きたいとかいう時に、その移動手段として使っていると思われます。時には、はいはいという体の動きそのものを楽しんでいる場合もあるかもしれません。いずれにしても、何かをしたいという気持ち、すなわち欲求がなければ動く必要はない訳です。そして、動かなければ、当然ながら手足の機能は発達していきません。心と体はセットになって発達していくものなのです。
6)その他
はいはいや足底をついて立つことをいやがり、お座りスタイルで移動することを好む児もいます。シャッフリングベビーといって、歩行開始が遅れますが、一旦歩行し始めるとその後は問題なく発達していくことが多いです。運動発達のバリエーションの一つであろうと言われています。

【診察】
診察は次のような手順で行われます。
小児科外来で問診票をお渡しします。妊娠中や生まれた時の状況、その後の発育・発達の様子などをご記入ください。
診察室では医師が直接話をお聞きします。その際、母子手帳を持参されていると大変参考になりますので、忘れずにお持ちください。続いて、筋肉の緊張の度合い、体の動き、麻痺はないかなど診ていきます。当センターの特徴として、診察にボイタの姿勢反応を取り入れています。これは、児を抱えあげていくつかの姿勢をとらせて、その時の反応を見るものです。発達とともに反応が変化していきますので、どの発達段階にあるかが分かります。病的発達の場合は特有の反応を示すこともあります。
また、表情は生き生きしているか、物を目でしっかり追うか、手を伸ばして取ろうとするかなどは、心の発達が順調かどうかの参考になります。
身長、体重、頭囲、胸囲などの身体計測を行い、バランスのとれた発育ができているかも確認します。

【検査】
必要に応じて次の検査を行うことがあります。
1)遠城寺式発達検査
運動・社会性・言語などに分かれた質問項目に答えることで、それぞれの分野での発達段階を知ることが出来ます。
2)血液検査
一般的な貧血の有無、肝機能、腎機能などの他に、筋肉の病気の時に上昇する酵素、甲状腺ホルモンなどを調べます。
3)頭部MRI
脳に萎縮はないか、脳性麻痺児に多く見られる脳室周囲白質軟化症はないかなどを調べます。
4)脳波
年齢に見合った基礎波があるか、てんかん波などの異常波はないかなどを調べます。

【治療】
運動発達の遅れを心配して来院されても、発達速度の個人差の範囲であり、異常なしと診断されるケースも多くみられます。この場合にはその後の受診は要りません。遅れがあると判断されたり、麻痺や筋力低下などの病的な異常がある場合、あるいはご両親の不安が強い場合には、育てていく上でのアドバイスをするとともに、外来で定期的に発達をフォローアップします。必要に応じて、訓練士に評価・指導・訓練などを依頼することがあります。親子入園しての集中訓練と精査をお勧めすることもあります。ホルモンの分泌低下が原因の場合には、ホルモン補充療法を行います。このように、子供さんの特性に合わせて、その能力を最大限伸ばしていけるようお手伝いいたします。

親子入園
お母さんとお子さんがペアで入所され,早期療育指導を集中的に受けていただく「親子入園」は,広島県では当センター(若草園)のみで行っている事業でたいへん有用なものですので,ぜひご利用下さい。

若草園・若草療育園への入所相談
若草園(肢体不自由児施設)や若草療育園(重症心身障害児施設)への入所のご相談や,障害のある方がご利用になれる福祉制度のご相談にも応じています。(この場合は前もってお電話でご連絡下さい。)

小児科担当医師一覧
医師名 役職 専門分野 認定・専門医 出身大学
澤野先生 顧問 小児科
日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児神経学会認定小児神経科専門医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本医師会認定健康スポーツ医
広島大学
昭和47年卒
馬渡先生 若草療育園長
(兼)診療部小児科
主任医長
小児の運動発達
日本小児科学会認定小児科専門医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
広島大学
昭和63年卒
馬渡先生 診療部小児科医長 小児科一般
 
広島大学
平成15年卒
山中先生 診療部小児科医長 小児科一般   広島大学
平成15年卒
斎藤先生 非常勤医師
月1回のみ
(要予約)
小児科
特に発達障害・神経疾患・成長障害
日本小児科学会小児科専門医
広島大学
昭和60年卒

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